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カッシーナ社の家具100点を、1000㎡もの会場に一堂にそろえ、技術とデザインが融合した歴史的な名作を、一気に鑑賞できるのがこの
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建築好きのための展覧会ガイド(2)ライト、マッキントッシュ、リートフェルト
 あなたが特に建築好きでなかったとしても、なんとなく「名前は聞いたことがある」という建築家が何人かはいるだろう。そんな有名建築家がデザインした家具を、建築家の生年順に紹介していこう。

 まずはフランク・ロイド・ライトから。1867年にアメリカで生まれたライトは、日本でも「旧帝国ホテル本館」(1923年)、「山邑邸」(1924年、現ヨドコウ迎賓館)、「自由学園明日館」(1926年)などを設計し、今も人気が高い建築家だ。
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 ライトの建築の特徴は、マヤ文明に影響を受けたとも言われる独特の装飾的デザイン。彼がデザインした家具も、ひと目見ただけで「これはライトに違いない」とわかるものが多い。そこには「ライト様式」と呼びたくなるほどの強力なアイコン性がある。

 ライトの家具には木製のものが多いが、今回の展覧会で目を奪われたのは、「ジョンソン・ワックス社」(1939年)のためにデザインされたスチール製の机と椅子だ。ライトはスチールを使っても、見事に「ライト様式」なのであった。

 チャールズ・レニー・マッキントッシュ(1868年スコットランド生まれ)は、1台の座椅子──座った人の頭よりも明らかに長い背もたれを持つ「ヒルハウス,1」で、歴史に名を刻んだ。
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 この人も実は建築家だ。というよりも、近代建築の第一歩を切り開いた建築家としての業績は、家具デザイナーとして以上に大きいとも言える。建築作品は「ヒルハウス」(1904年)など多くはないが、「グラスゴー・スタイル」と呼ばれる展覧会をヨーロッパ各地で開催し、モダンデザインへの道を開いた立役者だ。

 ヘーリット・トーマス・リートフェルト(1888年オランダ生まれ)も、アートのような椅子「レッドアンドブルー」があまりにも有名なため、家具デザイナーと思っている人がいるかもしれないが、建築史上とても重要な位置を占める建築家である。
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 1918年、画家のモンドリアンらとともに「デ・ステイル」と呼ばれる、新造形主義の芸術運動に参加。デ・ステイルの運動の中心は次第に建築へとシフトしていき、リートフェルトの代表作「シュローダー邸」(1924年)を生んだ。この住宅は、椅子のレッドアンドブルーと色使いや立体構成の手法がそっくりだ。シュローダー邸は2000年に、世界遺産に認定されている。

取材/宮沢洋=日経アーキテクチュア副編集長
by madeincassina | 2009-04-30 19:31 | 宮沢洋
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